プリンターの整備編です。
届いたプリンターの状態ですが、印刷はできるがかすれがある状態です。プリンタヘッドのメンテナンスが必要そうです。
ちなみにプリンタードライバーはWindows11用は提供されていません。Microsoftの標準ドライバーも提供されていませんがホームページにWindows7のドライバーが提供されています。
これを互換性を設定した上でインストールすると問題なく使えます。
canon.jp
bbs.kakaku.com
上記の方法で無事 Windows11でも対応できました。
プリントヘッドの取り外し
プリントヘッドを取り出す為には、電源が入った状態でプリントヘッドカバーを開けます。
すると、プリントヘッドが中央に出てきますのでこの状態でインクは外します。その後リセットボタンを長押しするとプリントヘッドが少し右にずれるので手前からカバーをはずしてプリントヘッドを取り出します。
ぬるま湯で洗ってみる
プリントヘッドの洗浄の動画はYoutubeに無数にあるので検索してみてください。
ポイントはぬるま湯で洗う事、基盤面を濡らさない事、しっかりと乾燥させる事のようです。
洗面所でインクがでなくなるまで洗ったら、ドライヤーで乾かします。
しっかりとドライヤーで乾燥させたら、プリンターに戻してヘッドクリーニングを行ってからパターン印刷
悪化してる。そしてカラーが出なくなった。なぜだ。
ぬるま湯でだめならIPAだ
どうしたものかと色々調べてみると、IPAで洗浄するというのがでてきましたので試してみます。
https://akipara2.sakura.ne.jp/new_page_422.htm
ぬるま湯で洗ったあと、IPAでひたひたにしたティッシュペーパーの上にプリントヘッドをおいてしばらく放置します。
その後、上部からシリンジを使ってIPAを送り込んでみます。
ただ、これは正直あまりうまく行きません。自然落下でIPAがなかなか染み込んでいかないので根気よく続けましたが効いている感じはしません。
乾燥・ヘッドクリーニング後パターン印刷をしてみるとこんな感じ。
黒はかなり改善しました。でもカラーはまったく出ない。完全にスタックしてしまったか、トドメをさして壊してしまったか。さてさてどうしよう。
今回の目的であるQSLカードの印刷の事を考えると黒が使えれば問題ないような気がするのだけどなんか悔しい。
自然落下がだめなら圧送だ
QSLカードの事だけ考えればもうこの時点で目的は達成している気もするんだけど、なんか悔しいのでもう少しだけ。
おそらくプリントヘッドのインクタンク側からヘッド側への流路はかなり細いと思われるので、詰まってしまっていたりすると自然落下で洗浄するのは困難。
カラー側はそれが原因で出ないのでは?そしてタンク側からなんらかの方法で圧送してやればより綺麗になるのでは無いかと考え、シリンジ(猫に薬をあげるのに常に在庫がある)とシリコンチューブで圧送できないか考えてシリコンチューブを探したけどうまいことサイズが合うのがない。
Amazonでチューブを探しているとこんなものが
Amazon.co.jp: 100ml クリーニング液 PLUS - superInk ユニバーサル 洗浄液 インクジェットプリントヘッド用(キヤノン エプソン ブラザー HP リコー)+ 手袋1組 + 10ml注入器 + ニードル + キャップ + シリコーン チューブ3本 + 7つのアダプタ : 文房具・オフィス用品
これの何が素敵かというと、各メーカーのプリントヘッドにあうコネクタがついている事。
キャノンはブラックとカラーでタンク面と接触する部分の大きさが違うんだけど、それも両方ついてる。
3000円弱で購入したプリンターの整備に1500円のもの買うのってどうなのよ的な考えも頭に浮かんだが、面白いので試してみようと購入。
まずはクリーニング液ひたひたにしてヘッド側の洗浄
その後コネクタを使っての洗浄液の圧送
乾燥・ヘッドクリーニングを経てパターン印刷したものがこちら
カラーが出ないのは相変わらず。ブラックに関しては歯抜けが減っている。
モノクロでWebページを印刷してみたが、筋感もなく実用上は問題ないところまで来た。
カラーに関しては、最初にぬるま湯で洗浄したときに乾燥が足りなくてカラーの噴霧機構がショートしたのでは無いかと想像。
黒専用プリントヘッドになってしまったが問題なさそうだ。
それでもちょっと悔しい
モノクロプリンターを買ったと思えばよいのですが、それはそれでちょっと悔しい。
偉い人は言いました。「ジャンクは2個買え」と。
ヤフーフリマで送料込み1600円。電源オンでエラーランプとなるとの事でしたがこちとら用があるのはプリントヘッドなので気にしません。
到着してから動作確認してみましたが、3回に1回は正常起動するようです。何かが滑ってる音がしているのでギア割れかもしれません。
プリントヘッドを摘出して、動作品のプリンターに移植してヘッドクリーニングを1度してからパターン印刷したのがこちら。
ブラックは例の如くカスレがあります。カラーはシアンが出ていないですね。カラーが出て一安心。
今回はぬるま湯での洗浄はせずに、前述のクリーナーのみで洗浄してみます。だめだったらぬるま湯を考えます。
何度か洗浄を繰り返し綺麗になりました。
ヘッドクリーニングを何度かすると
これでプリンタはバッチリ整備完了。
せっかくプリンターが手に入ったのでニューイヤーパーティーのログ印刷しようっと。
余った一台は廃インク吸収体の構造確認の為に分解実験用兼部品取り用として保管します。良かった良かった。
次回はTurboHamLogのQSLカード用の定義ファイルを作成してみます。