突然ですが、アマチュア無線というと、こういうの憧れませんか?
もちろん私も憧れて、買おうか悩んでいたのですが、、、、よくよく考えると、無線機がある部屋にはこいつらがいます。
絶対噛まれる。間違いなく噛まれる。
バキバキにされるのは目に見えています。あっという間にスポンジは噛みちぎられ、なんだったマイク部分だってかじられそうです。
なんか猫的にそそる形してますもんね。
そんな訳だから憧れはあれど、これを使うわけにはいかないのです。
じゃあ無線機に付属のマイク使うかというと、片手がふさがってしまうし、ハムログに記録するとにきいちいち置かないといけないのでなんか嫌。
ヘッドセットも考えたけど、合っていないやつは頭が痛くなるので合うものを見つけるまでが大変。(事実合うヘッドホンを探すまで結構な道のりだった)
なにか良い方法がないかなぁとYoutubeを見ていたらこんな動画を見つけました。
TA7OM トルコの局のようです。動画を見るとコンテスターのようですね。
こういうふうにマイクアームにマイクをつけて、必要のない時は猫様の手の届かないように伸ばしておけばいたずらされない。
通常この手のマイクはXRL端子です(昔はキャノン端子って言ったよね?) それを無線機に繋ぐための変換かなにかはなかろうかと探してみると、、、
音創り研究会さんが、マイクアンプの出力をICOM8ピンに変換するものを頒布してくれている。しかもPTTスイッチまである。 そしてそして、外部PTTの端子もあるのでフットスイッチ(無線のPTTを足で操作するやつ)も繋ぐことができる。
という事で部品を集めましょう。
マランツプロ MPM-1000
お手頃な値段なのに、ショックマウント、ウィンドスクリーン、スタンド、XLRケーブルがセットになっている一品。
ただし、スタンドはマイクの重さに負けて転びます。スタンドの意味とは。。。
指向性のあるマイクなので、声を録るのにちょうど良いです。近くで猫が鳴いていても音が入らない。。。。といいなぁ。
安い時期だと5000円ちょっとで買えます。
ただ、コンデンサマイクなので電源が必要でファンタム電源+48Vが必要になります。
どっちにせよマイクアンプが必要になるのでファンタム電源付きのマイクアンプ的ななにかを買わなければなりません。
BEHRINGER 1002 XENYX アナログミキサー
マイクアンプ代わりに目をつけたのはこれ。ファンタム電源もついているし、レベルの調整もできる。そしてEQがついているのである程度の声質の調整ができます。
ちなみにこれはYahooオークションでジャンク扱いで3800円程度で仕入れました。動作チェックは問題なし。お安い。
このミキサーのACアダプター端子は特殊で部品も手に入らないようなので、改造に慣れていない人はACアダプター付きのを選択するのをおすすめします。
ACアダプター無しはかなり安く売っています。
Alterzone マイクスタンド
もっと安いのはありますが、バネが外にでているタイプが嫌いなので(ホコリが取れにくい)そうではないものの中でお手頃な値段のものだったのがこれ。 他の見てみると、世の中にはびっくりする値段のマイクスタンドがあるんですね。
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フットスイッチ
せっかくなのでフットスイッチも作ってしまいましょう。1000円ちょいなので失敗してもちょっとだけ悔しいで済みます。
届いてみたら「これは中古?」と思うほどのモールドの甘さ。そして傷。安いから良いのだけども。
ケーブルは3芯で、繋ぐ線によって踏んでONと踏んでOFF両方ともいける。ちなみに裏に配線の説明が書いてありますがあんまり信用しないでテスターで試したほうが良いと思います。
音造り研究会さんのマイク端子接続ケーブルの外部PTTの入力端子はRCAですが、フットスイッチのケーブルの外径が6.4mmで一般的なオーディオケーブルより太いためコネクタはこちらのものを使用しました。
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全部そろったら接続
マイクをアームに取り付けて位置を調整します。パソコンに向かった時にちょうど左側にちょっと顔を向けたらマイクの指向性の方向になるようにしました。
マイクの出力をミキサーのXRL端子のch1に入れます。出力の方式はいろいろあるんだけど、RCAで出力できるTAPE OUTで出力しました。
音創り研究会のマイク端子接続ケーブルに接続します。音創り研究会さんこんな値段でこんな便利なものありがとうございます。
左側のオプションのPTTボックスキットは、通常のPTTスイッチの他に、一度押し込むとPTT状態を保持し続けるLockボタンもついています。なにげに便利。
フットスイッチも接続しました。
使わないときはこんな感じで猫の手が届かないようにしています。
ちなみに余談ですが、カーテンレールに引っ掛けてあるのは猫のお掃除グッズです。
使ってみて
2024年のQSOパーティーからこのマイクシステムを使ってみました。モニター機能を使って自分でレベル調整をしていたのですが変調が浅いとご指摘頂いたのでレベルを調整しています。
それでも心配だったので、ハムって交信パーティーで自分がCQを出したときに八王子のOMさんに思い切って変調の浅い深い、音質等々を聞いてみましたが大変FB(アマチュア無線で素晴らしいの意味)であるとご返答頂きました。
聞くとこのOMさんもマイクを改造しておられたりしているため、マイクもこだわり始めると沼が深いなぁと思ったのでした。
このページの最初の写真であるアイコムのSM-50が実売2万円くらいですが、それと同じくらいの値段で自分の環境にぴったりのマイクシステムが組めたので良かった良かった。
ここで音質にこだわり始めたりするとまた大変な事になるのでしょうね。くわばらくわばら。