2023年3月4日 日本時間の9時からARRL International DX Contest Phoneが開催されている。 アメリカのアマチュア無線連盟的な組織主催のコンテストなので、アメリカの各局がでてくる。それに答える形で日本の局も出てくるはずなので21Mhz、28Mhzあたりはコンテスト局で混み合っている事であろう。 ノイズ問題を切り分けるために、そもそも人いないんじゃないか説が絶対ない日なのだ。
9エリア(富山県、石川県、福井県)にお住まいのJF9JTSさん。この方の動画を見てDXカッコいい!と思うようになりました。 この記事を書いている最中にも動画をアップされていたので紹介。コンディションの説明とかもされていますね。
21Mhzの様子
ちろちろと入っている。了解度は低いが海外局である事はなんとなくわかる。Sは3~5を常に降っている。 プリアンプいれてようやくコールサインが拾える感じである。
28MHzの様子
相変わらず、うねうねしている。こちらのほうがコンテスト局が多く了解度も高い。うねうねしてるけど。 このうねうね、厄介な事に夜になると消えるのだ。。。。
基準
前回から、PC周りを整理し使っていない機材を外したり、配線の整理をした。 例によって、IC-7300M <-> 5D2V 3m <-> MR73Sを室内に置いての検証である。
この時点で28MHzにうねうねが出ていないって事は、うねうねは外からのノイズである事は確定的じゃないか。
対策その1
ノイズ対策の定番パッチンコア、TDK製 ZCAT2035-0930A 1個 税込 251円 送料別である。今回は10個購入した
これをつけながらノイズの様子を観察してみる。
3個
21Mhzのほうはあまり変わらない。というか気持ちノイズが増えている気もするが誤差範囲だろう。 一方28Mhzのほうは目に見えてノイズが減っている。
6個
21Mhzの方は相変わらずあまり変わらない気がするが、定期的に出ている強いノイズが減っている気もしなくはない。 28MHzは目を凝らしてみないとわからないレベルに減っている。
10個
21Mhz、28Mhzともに3個のときとあまり変わらない。こんな事もあるのか。現時点では6個つけるのが28MHz的には一番成績が良い結果になった。
パッチンコア10個 CHV-5αに繋いで見る
コンディンションの変化があるから比較にならないんだけど、パッチンコアを10個付けた状態でCHV-5αに繋いでみた。 21Mhzに関してはあまり変化が見られないが28Mhzの方は信号が浮いて見える。Sも1減っている。
対策その2
こちらもノイズ対策の定番トロイダルコアを購入してみた。購入したコアはこれまた定番のアメリカ Fair-Rite社製 FT240-43とFT240-61。
購入したところはこちら。支払い方法は銀行振込しか無いが、梱包も丁寧で良かった。
43と61では素材が違っていて、比透磁率というのが違うらしい。なのでそれぞれ効いてくる周波数が違うのだとか。
これも本当はNanoVNAで調べたいけどもちょっと今は機材が足りないので実験だけ。
これにすきまケーブルを巻いてフィルターとして実験をしてみた。巻き方はW1RJ巻という巻き方。NanoVNAで測定するための方法を調べ中なのでまぁいったんやってみて比較してみる。
FT240-43
以下が結果。21Mhzのノイズが消えた。。。。なんだと。 28Mhzはノイズが増えている。やはり両方ともに効くという事は無いのか、、、
CHV5αにつないでみた、繋いでしまうとあまり差は無いように感じる。ただし、機材の関係で間に変換を噛ませているせいもあるかもしれない。
しいて言うなら21.4Mhz以上の部分がすこし変化しているのかな。
こちらは28MHz こちらは28.2Mhz以下の部分が少しノイズが減っている気がする。
FT240-61
21MhzではFT240-43よりはノイズの減り方が少ない。目をこらすと少し残っている。28Mhzに関してもFT240-43よりもノイズが出ている気がする。 比較のために買ってみたけど面白いなぁ。 HF帯には定説通り、FT240-43を使用するのが良いようである。
まとめ
パッチンコアはノイズに関して有効であるが、何個でもつければ良いってわけではなさそうである。一番効く個数というのがあるみたいだ。うちの場合は6個。
トロイダルコアに関してもかなり有効。ただこちらも43と61どちらを使うのか、そして何回巻くのかにもよって色々変化しそうなので引き続き実験をしたい。
NanoVNAはこのあたりの実験にとって非常に有用なのはわかるが、もともとの理論がわかっていない状態でやっているので引き続き実験をしながら理解したい。