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趣味の記録 JJ1IFV

アンテナの調整 その2

前回、伸縮ポールでアンテナを下げた時と上げた時で共振周波数が変化する事がわかったのでどうしましょうかの回

まずは同軸ケーブル

我が家のアンテナは3Fのベランダに設置されており、そこから無線機まで20mの同軸ケーブル1本で繋がっています。 アンテナの調整を行う時は伸縮ポールをおろし、アンテナから同軸を外して1mの同軸に繋ぎ変えてNanoVNAで測定していました。 伸縮ポールの上げ下げでSWRが変わるので、上げた時点でのSWRも測りたいのですが3Fから1Fまで降りて無線機でSWRを図るのは効率が悪いし 下ろしたときはNanoVNA、上げた時は無線機で測定というのは条件が揃わないので気持ち悪い。

という事でCQオームさんにフジクラの5D2Vケーブル量り売り10m分と5D用のMPコネクタ、MJコネクタを発注しました。 伸縮ポールが6mなのでちょうど良い長さが無いので作ってしまおうというわけです。

同軸ケーブルを作るのは意外に簡単で、高校の時に散々キャノンだBNCだとケーブルを作っていたので(私は放送部でした)、特に問題はありませんでした。

久しぶりにはんだごてを探しましたが、何故か我が家には3本のはんだごてがありました。なぜだ。

調整の作戦

まずは、アンテナを下ろした状態でSWRを測り、次にアンテナを上げてSWRを測ります。 その差分を本来合わせたい共振周波数から引いてやれば、アンテナを上げた状態で狙いのSWRに調整できるのでは無いかと思ったわけです。

これが新しいケーブル経由でNanoVNAでの測定結果

バンド 下ろした時の共振周波数 上げた時の共振周波数 差分
7Mhz 7.032Mhz 7.130Mhz + 0.098Mhz
18Mhz 18.025Mhz 18.146Mhz + 0.121Mhz
21Mhz 21.108Mhz 21.162Mhz + 0.054Mhz
28Mhz 28.068Mhz 28.085Mhz + 0.017Mhz

ということで下ろした状態で合わせる共振周波数は以下の通り

バンド FT8の周波数 差分 調整する周波数
7Mhz 7.074Mhz 0.098Mhz 6.976Mhz
18Mhz 18.10Mhz 0.121Mhz 17.979Mhz
21Mhz 21.074Mhz 0.054Mhz 21.02Mhz
28Mhz 28.074Mhz 0.017Mhz 28.057Mhz

調整1回目

という事で調整1回目。下ろした状態で上記共振周波数に合わせて、アンテナを上げて確認してみました。

バンド FT8の周波数 上げた時の周波数 SWR 結果
7Mhz 7.074Mhz 7.04Mhz 1.09 NG
18Mhz 18.10Mhz 18.038Mhz 1.02 OK
21Mhz 21.074Mhz 21.038Mhz 1.23 OK
28Mhz 28.074Mhz 28.068Mhz 1.29 OK

OK/NGの判定は、無線機のチューナーでFT8の周波数に合わせられたかを表しています。 SWRに関しては1.5以下であればOKとしました。追い込もうと思えばもう少し追い込めるとは思いますが。

7Mhzだけ周波数が下がり過ぎていてチューナーで合わず。恐らく測定した時に誤差が生じているのでしょう。

調整2回目

7Mhzだけやりなおします。

バンド 下ろした時の共振周波数 上げた時の共振周波数 差分
7Mhz 6.999Mhz 7.04Mhz + 0.041Mhz
バンド FT8の周波数 差分 調整する周波数
7Mhz 7.074Mhz 0.041Mhz 7.033Mhz
バンド FT8の周波数 上げた時の周波数 SWR 結果
7Mhz 7.074Mhz 7.074Mhz 1.5 OK

どんぴしゃ。無線機のチューナーでも問題無くSWRも1.5なので良しとします。

結果

私と同じような環境でアンテナ上げている人もなかなかいないでしょうが、参考までに残しておきます。 これでFT8は万全な状態になりました。

アンテナ関連に関しては、後はノイズ対策と風対策を考えています。

風対策は、今まで支線等を張っておらず風の強い日はアンテナを下げて対策してきたのですが結構面倒なので 支線を張って対策し、台風とかの場合はアンテナを下ろすくらいにしたいと考えています。