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趣味の記録 JJ1IFV

アンテナ倒壊 実況見分

折しも2/5は、東京にも積雪があり交通機関への影響も出そうだったので15時でリモート勤務に切り替えチームメンバーにも帰宅を促し私自身も帰宅をしました。
そのタイミングでは雪もまばら車の上などにはうっすらと積もるくらいの量でした。
就業時間を終え、外に出てみるとそれなりに道路に雪が積もっていたのですが、正直このタイミングになっても雪が影響でアンテナが倒壊する危険性を感じもしていませんでした。

16時45分くらいの家の前の様子

というのも私は8エリア(北海道)出身で、この程度の雪であればとくに何にも影響を及ぼす事はないだろうと思っていたのです。
このタイミングでアンテナの様子を見ていればこんな事にはならなかったのかもしれません。

その後、日も落ち雪の振り方も激しくなってきましたが、夕飯を食べている20時頃でした。
激しい音と振動があり、最初地震か?と思ったのですが 妻が「アンテナだ!」と叫んだのと同時に「やらかした!」と思ったのでした。
ベランダに見に行くとこのような状態。

20時ごろ。

CP-60Lの3段目の根本から折れています。

2Fのベランダから見た状態

これ以上の倒壊を防ぐため、2Fのベランダに垂れ下がった重量物を取り外しました。CHV-5αのアンテナ部分、X-200を固定を緩めて着地をさせる等。
X-200に関しては、隣家の屋根にあたったあと、2Fのベランダの手すりにあたり破損していました。
ちなみに翌朝見てみましたが、X-200があたった隣家の屋根には傷ひとつありませんでした。雪がちょうど良いクッションになったと思われます。
それだけは胸をなでおろしました。

写真を改めて見てみると、北風の影響もあって北側部分に着雪があります。
東京の雪を舐めていた部分もあるのですが、東京の雪はかなり重くその影響で先端に重量があったのが許容量を越えたものと思われます。 もう東京に20年住んでいて、2013年成人式のときの大雪も経験しているのですが、雪が降る → 雪が重い → アンテナに影響する! という所まで考えつきませんでした。

翌朝

翌朝、明るくなってから改めて状況を確認しました。
当然、支線は切れていると思っていたのですが支線に関してはすべて無事。やはり懸念の通りこの支線はかなり伸びるようです。

支線は無事だった

1月16日の強風の時の対策で、ベースが動かないようにアンテナ支線でベランダ手すりに縛り付けていました。 ベースが動いた形跡もありません。

ベースは動いていない。

北側からの着雪に従ってアンテナの先端が南側に倒れる、この時ベースを固定している為、CP-60Lがしなる形で倒れそのしなりの許容量を越えた為折れたという事でしょう。
1月16日の強風がなければ、おそらく、ベランダの手すりを破壊しながらベースごと落下した可能性もあった為固定して良かったといえます。

原因と対策

まずは、雪と着雪に対する認識が甘かった事。これが一番だと思います。
20年住んでいても、北海道に住んでいるときの感覚が抜けておらず10cm程度の積雪で雪の重さが問題になるとは思ってもいませんでした。

それと、支線があまり役に立たなかった事。デベグラスワイヤーであれば大丈夫だったかというと分かりません。 もともと風対策で支線を張っていました。風は強弱がありますので荷重をずっと受け続けるわけではない事。着雪による傾きに関しては増えていく荷重をずっと受け続ける事になる為そもそも目的が違うのかもしれません。

最後にポールの強度がなかった事。これは移動運用用のポールを使っているので商品のせいではありません。
そもそも着雪によって問題がでる事を想定していればポールを縮める事で防げた事故なので支線やポールに関してはおまけみたいなものです。

今後の流れですが、HFを優先的に復旧しV/Uに関しては後回しにしていきます。 今週末の関東UHFコンテストは不参加ですね。
1月16日の強風でベースが動いた事に対する対策も合わせて復旧作業をしていきます。
あとは、アンテナの状況を確認する事ができるカメラを設置したいと思います。
資材に関しては発注を行いました。ヘソクリがまた減ります。

そして、このタイミングでJARLのアンテナ第三者賠償責任保険の保険証書がとどくというなんとも切ないオチをつけたのでした。